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「4日にやる」組閣、なぜ8日に先送り?(読売新聞)

 4日の国会で新首相に選出された菅直人副総理・財務相が組閣を8日に先送りした背景には、天皇陛下の日程変更による批判を避ける思惑だけでなく、極端な「反小沢」人事を短兵急に進めることへのためらいがあったと見られる。

 民主党内では、先送りで生じた時間が、小沢幹事長を支持してきたグループと、「反小沢」「非小沢」系の議員との一層の摩擦を生むと懸念する声も出ている。

 民主党は当初、小沢執行部の構想通り、4日に党代表選、首相指名選挙、組閣、認証式まで一気に片づけようとする勢力が目立った。菅氏に近い議員の間でも同調する動きはあった。その一方で、「再出発を印象づけるために、しっかり人事を考える時間を確保すべきだ」とする意見が、小沢氏と距離を置く議員を中心に広がっていた。

 菅氏が最終的に後者の考え方に乗ったのは、天皇陛下の静養日程への配慮ばかりではなく、党内の「小沢幹事長色」を排する動きが極端になったことへの懸念が作用したとの見方も出ている。

 天皇陛下は4日から8日まで神奈川県葉山町の葉山御用邸で静養される予定だったが、鳩山首相の退陣表明直後、小沢氏ら党執行部は4日中の組閣を念頭に、「静養に入られる日を5日に変更できないか」と宮内庁に日程調整を要求した。郵政改革法案など重要法案を今国会の会期を延長せずに成立させるには、新体制づくりを急がなければならないという事情があった。会期延長を嫌ったのは、新首相就任に伴う内閣支持率や政党支持率の上昇に期待して、その勢いが衰えないうちに参院選に突入したいという思惑からだった。

 しかし、昨年暮れの中国要人の来日の際、宮内庁のルールを無視する形で天皇陛下との会見を決めて反発を招いた経緯もあり、民主党内では「再び、皇室軽視と言われかねない」との懸念も出ていた。菅氏周辺も「スタートから批判を浴びてつまずきたくない」と、天皇陛下の予定変更を伴わない「8日組閣」とすることに傾いた。

 一方で、「反小沢」の議員ばかりで政府や党執行部を固める構想には、小沢氏に近いグループが強く反発したばかりでなく、党内融和を重視する中間派や、菅氏側近と目される議員からも「やり過ぎだ」と懸念が示されていた。

 「参院選対策を一手に握ってきた小沢氏の反発を招き、マイナスの影響が大きすぎる」との判断も作用した。小沢氏やその支持グループが、参院選後に民主党を割ることを心配する声まで出た。菅氏が4日の記者会見で、閣僚人事や党役員人事を熟考する立場を強調したのも、こうした党内の動きを見極めたいとの考えがあったものと見られる。

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